コンナオトナノオンナノコ

こんな大人の女の子。

安彦麻理絵の新刊です。

安彦麻理絵は人名ごとすでにKWを立てているのですが、この作品が近年の彼女が描いてきたことの集大成的な作品だと感じ、非常に面白かったので単体でKW登録しようかな、と思いました。

これまでコンスタントに発表され続けた著作から感じていた“今描きたいこと”を直球で描いている気がします。

全くの憶測ですが、著者自身そういう意思があったのでは、と思います。彼女の作品にしてはかなり少ないSEXシーンも、なんというか、真剣勝負感があります。

そしてそれは成功していて、「ああ、読んだよ！」的なしっかりした読後感があります。

もし安彦麻理絵に興味があって、まだ読んだことがない、という方がいらしたら、お勧めします。

さて、こういう何か総括的な作品を世に送り出して安彦麻理絵はどこへ向かうのでしょうか？

個人的にはすごく興味があります。

立ち止まるのでしょうか？

それともさらにこの路線を突き詰めていくのでしょうか？

再び『メロドラマチック』みたいな方向にシフトしていくのも面白いんじゃないかと思うんですけどね。