10:08 pm
・昨日は遅いお宮参りに行った。お礼参りも兼ねて水天宮へ行ったので、せいを連れての外出としては一番の長距離に。
乗り換えでベビーカー操作に気を取られていたら網棚に置いていたマザーズバッグを忘れてしまう。
途中で気がついて小田急やらJRやら警察やら電話してみるも届けられておらず。妻パニック。
何しろ母子手帳やら健康保険証やら入っていたので。
授乳セットも入っているので、授乳時間に授乳が出来なくなってしまうため妻は家に引き返させ、自分は乗っていた電車の終点駅まで出ることにする。
何しろ網棚にのっけたのが自分だもんで、実は結構焦っていたが、いろいろ疲れてて終点駅まではうとうと。
もうできることは電話をかけ続けることと、警察に紛失届け出すことだけだし。
祈る気持ちで何回目かの電話を小田急にかけると、「届けられています。」とのこと。
「ああああああ、よかったですぅぅぅぅぅ!」
急いでその駅に向かって引き取って、家帰って、再び水天宮へ向かってお宮参りをすませました。
あー驚いた。そして一層疲れた。
忘れ物は拾ってくれた方が届けるまでのタイムラグがそこそこあるから、すぐに見つからなくても焦らずにやるべきことをやりましょう。(財布ならカード止めるとか。)
しかし、母子手帳なくしただけで結構焦るのに、子ども迷子にしたら親も相当焦るだろうなあ、と思いました。
わたしは赤ちゃんの頃一回神隠しにあってるのですが、その時の母の焦りを想像するとにんともかんとも。
・水天宮帰りに日本橋に出て買い物などをした。これまで百貨店の授乳室などはわたしに最も関係ない場所のひとつだったのだが、関係ある場所になったので行った。授乳おむつ替え親子で満杯。すごいなあ。世界は広かった。
授乳室は子ども用品売り場階にあるもので、基本妻の授乳中は外で待ってるだけなもんだで、何とはなしにいろんな親子を見ることになるわけですが、
床を転げ回ったり、展示されてる五月人形を触ろうとしまくるやんちゃな少年がいて、そのお母さんが必死で止めてるのだけれど、そのうちに少年が
「ママ、嫌い!」
「ママ、嫌い!」
と連呼しだして、お母さんが一瞬とても複雑な表情になった。
切なさと無力感と疲れとがないまぜになった、だけど攻撃的にはなれない、本当に切なげな表情。
でも、その一瞬後は同じように少年に接していた。
大人ってこういうことだよね、と思った。
「ファイト…!」と思った。
その場にお父さんはいなかったのだけど、もしいたらきちんと叱れるお父さんになりたいよね。
確か『寄生獣』にこんなエピソードあったよな。
・せいは元気にミルクを飲んでる。
一生懸命飲んでるから、哺乳瓶のなかのミルクがメレンゲみたいに泡になっている。
完飲。
メレンゲみたいな哺乳瓶のなかのミルクは幸せだ。
赤子の匂いはミルクっぽい。
(うんちもだけど。)
赤子のミルクっぽい匂いは幸せの匂い。
これは確かに幸せと言うんだ。
これはもう問答無用に幸せというやつなんだ。