おんさのひびき
『ミツバチのキス』も鮮烈な伊図 透ですが、どうやら3巻で完結した模様のこちらも大変に素晴らしいと思います。好き。
もうちょっと読みたかったなあ。
どこかマイノリティ側に立ってしまった3人の少年少女を通して少年少女たちの世界の姿を瑞々しく描いています。
瑞々しくやさしく。
自分が少年時代に感じていた心情を思い出して、なんかきゅうとなる。
順基くん、すごく、駄目で、自分みたい。(笑)
でも結構いるんじゃないかなあ、そういう人。
あと多分マコにも。
本当に丁寧で上手です。
そして何より、少年少女(だった頃)の気持ちを相当真摯に思い出し、素直にあふれる愛情で描いているように思います。
なんのてらいもない。
そして押しつけがない。
素直。瑞々しい。
それは大変難しいことに思うけども。すごいなあ、この人。
詳しくは知りませんが、2011年現在、ちょっと注目していい作家さんの1人だと思います。
それにつけてももっと長く読みたい1作ではありました。
今後の作品にも期待しています。