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『3月のライオン』最新10巻を読む。
羽海野チカの作品程、作家の血の滴りを感じるものは少ないと、いつも思う。
ご本人を全く存じてはいないけど、多分本当にマンガ家しかできなかったタイプのマンガ家さんなんだろうなあ、と想像する。
零は間違いなく羽海野チカ本人でもあるのだろう。
だから、10巻最後のエピソードのあの訪問者は、本当に消耗しながら描いているはずだろうと思う。
それが伝わってくる。
魂削って描いてる、というのはこのくらいの作品をいうのだろうな。
その彼女があとがきマンガで、手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した時30分以上大泣きした、と描く時、より一層作家の孤独というものを想像してしまうのだ。
きっと名声とかよりも、読者とのつながりを渇望しているのだろう、と思ってしまって。
わからないけど。
いや、まあ、とにかくざわざわと心を動かすマンガを描かれるマンガ家さんです。
ざわざわ。