ZAZEN BOYS 4
フロム冷凍都市!
フロム冷凍都市!
フロム冷凍都市!
フロム冷凍都市!
このアルバムいい!
なんで9月に発売されていたアルバムを今更お勧めするのかというと、最近RENEWされた山ちゃまさんの熱のこもった大絶賛KWに感化されたからに他なりません。
というのも、別にKWを立てている通り、ZAZEN BOYSはわたし元から好きなんですが、前作の『ZAZEN BOYS 3』が個人的に全く面白くなくて、なんというか、ただ無闇に息苦しい音楽になってきたなあ、と思っていて、
「なんかナンバーガール時代がよかったよ…。4もとりあえずスルースルー。金ないし。」
という感じだったのです。
で、先日かのKWを読んで、こりゃ聴いてみねばなるまい、と思い立ち買って聴いてみた訳なのです。
それが、もう、このアルバムいい!!
ニジ的にはZAZEN BOYSの完全なる最高傑作。
ZAZEN BOYSは、多分最初から“バンド”ではなかったのではないかと思います。
向井秀徳の脳内音像の再現・再生・演奏・録音プロジェクト・チーム。
きっと今回はその事にこれまでで最もシンプルに近づいた録音なのだと感じます。
何回かのメンバーチェンジもしかり、全くの憶測ですが彼らの意識の上でも腹を括ってる感が。
なまじナンバーガールというバンドとしてもの凄くダイナミズムのある魅力的なバンドを経てしまった事で、聴く方も(恐らく)演る方も、そこにズレを感じ続けていたのではないかと。少なくともわたしは、思えばその違和感を持ち続けていました。
絶え間ない修正の末、ついに届けられた本来の姿に近いZAZEN BOYS。そんな風に感じました。
M1「Asobi」で展開される行きずりの男女の情事。最も深い繋がりの1つであろうその行為をしながら、全く通じ合っていない“人間”。こともあろうか、そんな不毛が彼女らの“遊び”なんだという。まだまだ遊び足らない、という。
なんだこのさびしさと閉じた息苦しさ!
フロム冷凍都市!
アルバムとして素晴らしい統一感。
乾いているのにロマンチック。
タイトな演奏が、息苦しさをこえて高揚をもたらす、ロックンロール・ミュージック。
大きく取り入れられた電子音も決して気が抜けたおまけでなくしっかりと貢献しています。
これまでのアルバムと比べてもちょっと抜けてる完成度。
曇天の希望。
山ちゃまさん、ありがとうございます。
レビューは山ちゃまさんのをご覧ください。ずっと的を射ています。(笑)