for the rest of my life

ex.ニジの空間(関心空間)

柘植 文

最近抜群に面白いマンガ家さん。

知らず知らずリピートして読み続けている率は昨今では『よつばと!』以来の多さです。

脱力系のギャグマンガは数あれど、本気でリラックスしてしまう親しみやすさと、「あるある」の的確さと、その分析・呈示に現れる知性が、ここまで高次で融合している才能は久しぶりではなかろうか。(なんだこれ。/笑)

願わくば、伊藤理佐近くあたりのラインでふらふらといつの間にか欠かせない作家になっていた、なんてえのが素敵じゃないの、と思います。(だから誰だ、わたし。/笑)

野田ともうします。』における富沢さんのバイトあけの私服の的確さや、『こどもエイティーズ』における宝石箱の扱いのジャストな感じなど、実に感服いたしました。

素晴らしいです。

これからも応援しています。頑張ってほしいです。

いや、しかし、『こどもエイティーズ』はあんまり自分の記憶の子ども時代と重なりすぎて本当に感心しきりでした。

彼女の筆の力におうところは非常に大きいでしょうが、多分間違いなく自分プラスマイナス1歳の範囲の年齢だと思います。あと、東京の田舎に住んでた、というのも千葉県在住だった自分と近く、本気で同じ空気を体感していたんだと思います。

わたし36歳なんですが、この辺のキーワードに該当する方には実にお勧めな1冊です。

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