高野文子はやっぱりきっと天才なんだろう、と思います。
作品の純度はますます高まる一方ですが、あえて初期の短編集を。
単純に大好きだからですが。
全編最高。ちょっと考えられないレベル。
しかも、きっと、老若男女を選ばず読めるはず。(その前に好きか嫌いかはあると思うけれども。)そこが殊更素晴らしい。
日常すぎもしないけれど、人が日常ふと感じている“感覚”を天才的にすくいとる作家さん。
頁をめくれば、日常と普遍。
頁をめくれば、かわいくてクールで残酷。
アネサとオジと“希望”という名の人形(笑)。最高。
『田辺のつる』。衝撃。
『うしろあたま』。人間。