ソナチネ
北野武4作目を久々に鑑賞。
やっぱり好きです。
すごくさめています。
でも、
さめている事と、感情が無い事とは、まるで別の事なんだと思うのです。
どことなくメガホンさばきにたどたどしさが残るようにも感じるんですが、それもこの映画の“淡々”には合ってると思います。
南国っぽくない色彩の画面から匂い立つ沖縄感も大好きです。(だから沖縄は好きです。)
オリオンビールを浜辺で飲んでるシーンを見てわたしもビールをあけてしまいました。おいし。
キレイに終わらせてあげなかった(と、わたしは思う)ラストも、心地よい引っかかりを心に残して嫌いじゃありません。
死ぬまでの暇つぶしの人生。
なのに。
このやるせないくだらなさは何だ?
淡々と、感情をちゃんと持って、この世界のくだらなさを描いた名作だと思っています。