10:46 pm
今日はとても暖かくて、春めいていた。
マフラーなんかいらなかったし、コートも必要ないくらいだった。
今日はただの“冬の暖かい日”じゃなかった気がする。
確かに“春が始まった日”だった気がする。
春は淡い歓喜と、淡い寂しさが、ないまぜになって、しかし確信をもって、やってくる感じがする。
今日はその感じがした。
とても幸せで。でも同時に少し泣きたくなる。
そういう感じ。
この季節ばかりは、“世界の本当”が、向こうから近づいてくる強い感覚がある。
いつだって遠いのに、この季節だけは、向こうから戯れに近づいてくる。
それは子どもの頃には近かった。
その記憶だけはあって、ただ、どう近く感じていたか、その具体的な感覚は失われてしまっていて戻らない。
頑張っても、戻らない。
(ああ、でも、その分得た何かもあるんだろう?今は年老いたらまた、感覚が戻るのかもしれない、と期待してるのだけど。)
いつだって遠いそれが近い。
ざわざわする。
春先に、ちょっとおかしな人がたくさん出てくる感じは、すごくわかる。
うれしいのかなんなのか。よくわからないんだけども。
嫌いじゃない気は、します。
この日記を読んでくれているあなたは、今何をしてるんでしょう。
ちょっと一緒にお酒を飲みたいです。
仕事中ですか?ちょっと時間はありませんか?
音を止めて。
窓を開けて。
ビールでも、ワインでも、ブランデーでも、もちろん発泡酒だってかまわない、好きなお酒を目の前に。
(わたしはビールをあけますよ。)
乾杯。
ありがとう。