岩岡ヒサエ
ものすごくうまくて、真剣なマンガ家さんだなあ、と思います。
やさしいタッチとやさしいユーモアで素直にいろんな日常を描いていきます。
甘くも辛くもない。単純に。素直に。
いろいろな出来事や事件やストーリーは、いろいろな人間の生が作用し合って生まれているものにすぎなくて、
いろいろな人間の生は、その生活の積み重ねでしかない、ということを、大切に素直に描く作家さんだと感じています。
だから小さな事件も大きいし、大きな出来事も小さく近しい。
それはすごくわたし達に寄り添ってくれる物語だ。
この人はすごく本気で人を見つめ、すごく丁寧にマンガを描いてくれている。
でないとこういう作品達はきっと生まれないと思う。
あと、驚くほどの絵のうまさ!むふー。
2009年、さらに注目の作家さんではないでしょうか。
1月30日、『土星マンション』4巻発売です。