告白

久しぶりに映画観に行って興奮しました。と、思うと、やっぱりこういう話題作なのね。

自分のミーハー度にあきれるけれど、しょうがないね。面白かったんだもの。

こうやって突き放してる物語、興奮するよね。

気持ちいい。

命の重さは、一緒じゃないよ。あたりまえだよ。

自分の親や妻や仕事を共にする戦友たちと、さっきすれ違っただけのあいつの命が同じ重みのはずないよ。

あたりまえだろう。

でもそんなあいつも誰かにとってのかけがえのない命だったりするから、そのことを忘れてはいけないのさ。

わたしにとってくだらない命も確かにあるんだ。

なかなか言えないそんなことを、すこーんと描いてくれたこの映画は本当に痛快だった。

中島哲也作品では『下妻物語』以来の大ヒットです。

やっぱりCM出身らしい異形の監督らしさをこれからも貫いて欲しいです。

松たか子も木村佳乃も岡田将生も実によろしかった。

血しぶきも美しいぜ。乾いてて汚い人間たちは、そそるぜ。

クラスメートたちには何の報復も不幸もなかったところが本当によかった。

考えなく、覚悟もない悪意を、軽くふるう奴らには、軽い人生と物語しか訪れない。

痛快。