for the rest of my life

ex.ニジの空間(関心空間)

BARBEE BOYS

結構好きです。

そこはかないバブルの匂い。イマサの何というか非常にクセのある女性的で我の強いギター。(この人ほど一発で誰のギタープレイかわかっちゃう人もいないんじゃないんだろうか。)そんでもってコンタのいやらしげなソプラノ・サックス。それらにのせられて男女ツイン・ヴォーカルで徹底的に歌われる男女の駆け引き。

どうなのか。極めて底の浅いバブル的音楽なのではないのか?

いやー。何事も突き詰めると、突き抜けるんだなあ。きっと。

なにしろ、83年から92年の10年近く、このツイン・ヴォーカルを最大限に生かす“男女の駆け引き曲”をやり続けた。やり続けられた。これは実は凄いのではないのだろうか。ホント徹底的だった。

徹底的に何かをやり続けると、きっと何か世の中の根本に到達してしまう気がする。

だからあまり底の浅い音楽という気になれないんだよなあ、このバンド。中途半端に本当の愛だのなんだの言い出さないことで、逆に見えてくる本当がきっとあるんだなあ。

どんなに偉ぶっても、孤独主義ぶっても、男女の関わりに存在する無条件な高テンションが、何か凄い事なのを、みんな知っているんだ、きっと。

いいバンドだったと思います。

なんだかんだ聴き続けているのです。

とろけるような熱いキスなら あの娘でも

得意なほうだわ わかってるでしょ 一番に

/勇み足サミー

の画像