伊藤理佐
『おいピータン!!』の10巻を読みまして、やっぱりこの人はKW登録したいなあ、と今更ながら。
本当に名手だと思います。
似たようなスタイルの短編作が多い作家さんですが、読むたび読むにつけ、ぎゅぅっと思い当たる“人の生活”よ。
隣の誰かさんの、昔の自分の、あんなことこんなことを、ひょいととりあげる力量、それを幸せに料理する技量。
人間の(2008年に日本に住む人々の)脳内に存在する“生活の遠近感”を的確につかんでいる、信頼できる職人さんのイメージ。
名手だと思います。
10(という数字)は大森さんぽい。
そして渡辺さんは11っぽい。
8っぽい人、24っぽい人、36、78、100…。
いろんな人をこれからもかけたらいいなあ、と思います。
という『おいピータン!!』10巻あとがきを読んで「ああ、すごい。」と思ったので(そしてそのことがわたしに今更のKW登録をさせたので)ちょっとご紹介。
この的確さと繊細な感覚が伊藤理佐なのでしょう。
結婚も素敵でした。