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竹熊健太郎氏によるブログ『たけくまメモ』は、わたしもブックマークして見ているんだけども、今、いわゆる“萌え”という概念をめぐって結構盛り上がっているようです。しかも、意外に建設的な議論になっている気がして面白いです。
実はわたしは、世の中に新しい言葉や流行が現れた時、「とりあえず理解はできる」ということにおいては、やや自信を持っていました。価値判断は別として、それを好む人達の気持ち、注目される理由、がとりあえずは理解可能、ということ。(ヤマンバ・メイクはわかりませんでしたが。)
しかし、この“萌え”という言葉が世間で聞かれるようになった時は、この言葉が、一体人間のどういう感情を指す言葉なのか、全く理解ができませんでした。現在も基本、はっきりとわかりません。
個人的にはすごく気持ちが悪い。
「この嗜好・感情は理解できない」ならいいんですが、「この言葉の指す感情がわからない」というのは、かなり気持ち悪い。
しかも、マンガ好きだし。そこら辺から現れた言葉だし。
ついに、理解できない言葉が現れる年齢になったのか!と落胆しました。
で、『たけくまメモ』。
ざっと読む限り、ここまで認知されている言葉なのに、この言葉が何を指すのか、はっきりしていない状況のようです。非常に混乱している印象。
ややほっとしました。(笑)
この言葉が何を指すのか、自分なりに見解すら持てないので、怖くて議論に参加も出来ないですが、ちょっと見守りたいです。
個人的には、
○この感情は、これまでいかなる言葉も指し示していなかった、ついに発見された“新しい感情”なのか。
○それは性愛と無関係な感情なのか。
○そもそも理屈抜きで心から湧き出る、という意味での“感情”なのか。
というところから知りたいです。
言葉が生まれた当初と、現在とで、言葉の使われ方がかなり変質してきているらしい、というのはポイントかもしれません。
あと、マスコミは、こんなにあやふやに言葉を使っていいのか?も少し”言葉の力”に自覚的になった方がいいのではないのかい?とは思います。